メリットとデメリットを理解したうえで選ぶ

先日、昨年和室を洋間に改修する工事をさせていただいたS様より

「クロスの継ぎ目がすき間があいてきたようなので見てほしい」

というお電話をいただき行ってきました。

壁や天井の内装に使うクロスは、“たいていどこにでも貼れて無垢材よりも安価“という利点があります。

しかし反面、“貼れる→はがれる“という欠点にもつながるのです。

大体の場合クロスの幅は約90㎝。つまり90㎝ごとに継ぎ目(ジョイント)ができます。どんなに丁寧に貼ってもクロスの素材や厚みによっては継ぎ目がわかったり、数か月~1年くらいの間は、夏は湿度や温度が高くなり、逆に冬は暖房で部屋を暖めますが空気は乾燥して湿度は下がる…という温度や湿度の変化による材料の収縮によりこのジョイント部のすき間が多少なりとも出てきてしまいます。

また、壁と天井の角や壁と壁との角も、コンマ数ミリ~1ミリ2ミリ程度のすき間ができてしまいやすいです。

クロスに限ったことではなく、例えば無垢の木を使った場合も、調湿効果、断熱効果、リラックス効果…などさまざまな利点がある反面、反りやワレという現象がおこるという欠点もあります。

図1

家づくりを考える際は、とかくメリットだけに目がいきがちですが、どの素材にも必ずメリットとデメリットがあることを忘れずその両方を理解した上で、ご自身の生活スタイルなどにあわせて使用する素材を選んでいくようにしましょう。

コージーハウスでは仕様決めの際は、必ずデメリットな部分もきちんとお伝えしたうえでお客様にお選びいただけるようにしております。

今回のS様邸はすき間の部分を充填材で補修してめだたなくしました。

お引渡し後も、ちょっと住まいの気になるところがでてきたらお施主様からご連絡をいただけることは大変嬉しいことだと思っています。コージーハウスはお引渡しの後も、お施主様との関係を大切に考え、どんな些細なことでもきちんと対応いたします(*^_^*)。

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